どうして日本人は英語が喋れないか。どうしてそれでいいのか。 16 Jan 2016
日本人と英語。これはとってもよく話されてきた話題です。 日本の教育方法が悪い、外国人と話す機会がないなど理由も言わずとしれています。
さて、僕は日本人は英語が喋れないという意見に強く同意します。
僕自信もアメリカに住んでいるにも関わらず、喋るのに苦手意識があります。 その理由としては、いくつか挙げられるでしょうが、
喋る必要がないからという答えに全て収まると思います。
日本は日本で完結しているのです。
日本語を喋るだけで日本の富豪になれる社会になっている。
日本の富豪になれば、世界基準での富豪と言ってもいいくらいに日本はなっている。
本当に英語を話す必要がない。
英語を自発的に勉強している日本人の方に、その理由を尋ねると
外国の友達をつくるため、海外旅行で英語を話してみたいため、などという理由はよく聞きますが、
趣味じゃん。
英語なんて話せなくていいです。
「日本人が英語を話せない」のは言わずと知れた問題ですが、本当に問題なのでしょうか。
英語を大きく4つの分野に分けるとすると、読み・書き・聞き取り・話し、(ん?なんか日本語変?)です。
日本教育では主に英語の読み・書きに力をいれています。
あくまで言語は道具ですので、ここで大事なのは、読み書きはいつ役に立つのか、聞き取りや話しはいつ役に立つのかです。
大胆に分けると、読み書きは学術的な場で多く使われ、聞き取りと喋りは生活に多く使われると思います。
実際に、日本で英語を使わざる得ない状況が多いのは、生活面でしょうか学術面でしょうか。
日本で唯一英語の知識が本当に必要であるのは、学術面つまり論文だと思います。
論文に関しては、英語標準です。世界的な論文を読むにも書くにも英語の深い理解が必要とされます。
これは非常に難しいことです。学術論文というのは皆さんもご存知の通り、難しい言葉が並べられています。
英語を発音よく話せたからと言って、早口のアメリカ人のスラング英語を聞き取れたからって、英語の学術論文は読めません。
なので、現在の日本の英語教育の方向性はその必要性に合わせた非常に合理的なものだと思います。
冷静に考えて、日本で英語を話す機会なんか滅多になくないですか?
僕は学校で「英語を話す練習」として英語を話したことしかありませんでした。(とても馬鹿らしく感じました。)
皆さん、これから、英語を話せない日本人に対して、「これだから日本の教育は・・・」や「これだから日本人は・・・」と批判している方をみかけたら、「なぜ?」という事を聞いてみてください。