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 Naggi  who am I | diary

エンジニアとしての働き方   12 Feb 2017

「バイトをするにもなににせよ、お金をもらうとは大変な事だ」と言われて育てられてきた。

確かに、16歳の時にどこかでバイトを始めようとした時、あまり楽な経験ではなかった。ファミリーレストランなどの大手チェーン店では働きたくなかった僕が、大阪を歩き回り、カフェの人材場集を見つけては電話を入れて、面接に行ったことがある。事前に面接に、必要なもの、履歴書などを買ってきて、丁寧な字で埋めなければならない。かなり緊張して、面接に行ったが、はじめの3から4件ぐらい落ちた。バイトなんか落ちるものなのか、と思いながら、仕方がなくドトールに電話をかけて、とっても緊張して面接に行き、必死な笑顔でなんとか受かった。

その後に、第一回目のオリエンテーションで分厚いマニュアルを渡され、それを読んで来てほしいと言われ、さらには、店内で使う用語も覚えてこなければならなかった。友達に手伝ってもらって、マニュアルの接客を覚えて、用語も覚えた。やがて、研修期間が終わり、店に実際に入るようになった。すこぶる愛想がなく、人見知りな僕は接客は向いていなくて、仕事を覚えるのも遅い。初めの方はずーと怒られていた。ロイヤルミルクティーがロイミルだろうがロイヤルだろうが、どっちでもいいと思いながらも一生懸命に覚えた。ようやく慣れて来ても、一緒に働いている人達とコミュニケーションを取れなかったり、お客様の苦情を笑ったりとして色々問題を起こしていた。飲み物の中にビニールが入ってたって僕の入れたドリンクでもないし、別に横においたらいいだけなのに、僕にわざわざ報告されても、苦笑いして、「だから?」と言うしかないと思う。それで、二度とドトールを利用しないというのはお笑いだ。安月給の割にとてもつらくコストの掛かる仕事なのだ。(それでも、周りの人達はとてもいい人で、ドトールで働いてとても良かったと思っているし、今思うと楽しかった。)

月日が経ち、プログラミングを勉強し、ある程度コードが書けるようになった、現在。僕は学校に行きながらも少しでもお金がほしいと週末だけ働きたかった。たまたま、このような話を、TECH::CAMPの上司(僕は勝手に友達だと思っている)してみたら、ちょうど紹介できる仕事があったみたいで、希望の時給と働ける時間を伝えたら、その友達から、それで大丈夫だと言うことだった。ただし、テストを受けてほしいとのことで、そのテストを受け、すぐに面接をし、その日から働き始めた。履歴書も書いてないし、僕が中卒であることも伝わっていない、面接はあってないようなもので少し話しただけった。これが、今風の働き方でいいと思う。技術者として、働くならば、学歴は一切不要なのである。そして、びっくりするほど気楽に会社にコミットできるのである。

僕が、プログラミングを勉強する前と後、こうも職を得るのに苦労の量が違うのか。